具体的課題例

デザインとは見た目の美しさだけでなく“何らかの課題を解決する”アイデアそのものだと我々は考えています。そこで、その課題を探すべく、“医療・介護の現場で困っていること”をヒアリングしてきました。第2回コンペ応募の参考にしていただけたらと思います。

<介護施設編>



・ユニフォームのデザイン

介護される人にとって、”いかにも病院や施設の人”という服装は緊張感を強いられる。普段着に近いユニフォームでリラックスできる雰囲気を作りたい。


・介護士の腰痛

介護士はお風呂や車椅子への移動など力仕事で腰を痛めてしまう。上下動するベッドはあるが時間かかるので実際にはやってられない。


・歩行器での転倒


転倒しそうな人から目が離せない。車椅子のままの方が安全なので歩くステップに進みにくい。

・エプロンやシューズのデザイン


エプロンもシューズも機能優先で選択肢が少なく、出掛けたくなるデザインとは言えない。

・手間を減らしてサービスを充実させたい


日報付けや体温測定など道具は便利にはなってきているがまだまだ人手がかかるし、転記ミスも起こり得る。

・在宅での服薬管理


在宅の場合は薬の管理が難しく、飲んでもらえなかったりまちがったりする。訪問介護で対応は可能だが、その分他のサービスが使えなくなってしまう。



・薬の人為ミス


服薬の指示が何層にもなっている。各段階で二重チェックしているので手間かかるし、それでもミスは0にならない。


・快適な居室作り


入居者の方は居室の壁にコルクボードをつけて自分の世界を作っている。我が家のように快適に過ごしたい。